恋は、遠い日の花火ではない。〜30年もののウイスキー(のCM)を味わう〜
「恋は、遠い日の花火ではない。」というコピーのテレビCMが流されたのは、ちょうど30年前の1994年のこと。サントリーのウイスキー「オールド」のそれだった。当時20歳の若造だった自分も生誕半世紀を迎え、この名コピーに込められた意味を噛みしめる時期にきた。
「恋は、遠い日の花火ではない。」というコピーのテレビCMが流されたのは、ちょうど30年前の1994年のこと。サントリーのウイスキー「オールド」のそれだった。当時20歳の若造だった自分も生誕半世紀を迎え、この名コピーに込められた意味を噛みしめる時期にきた。
最多店舗数を誇るメガコーヒーチェーン「スターバックス」。どうしてもあの空気感に馴染めなかった筆者が、冬季限定「ジョイフルメドレー ティー ラテ」と出会ったことで、これまで知らなかったスタバの歴史やこだわりに目を向けることになった。
2023年秋に注目を集めたフジテレビのドラマ『いちばんすきな花』。「男女の間に、友情は成立しますか?」という、いささか凡庸なコピーが踊る本作は、実に繊細で、極めて今日的なストーリーだった。共感するひとと、全く理解できないひと、両極端な意見が散見されたのだが、それだけ好き嫌いが分かれた理由は、どこにあったのだろうか。
個人的な話をすれば、押しも押されもせぬ中年であり、それは事実としてしっかりと受け止めているつもりである。それでもなお、25歳から「先輩」と呼ばれ、やわらかいようでチクリと刺さるような「あなたはずいぶん年配ですよ」という視線を受けることに、違和感を禁じ得ないのである。「その通り、まあ先輩なんだけどさ……」と心のなかで独りごちる。「もう少し、君たちを近くに感じているつもりなんだが……」。
阿佐ヶ谷スパイダースにとって2年ぶりの本公演『ジャイアンツ』を新宿シアタートップスで観劇。前回は吉祥寺で観た『桜姫〜燃焦旋律隊殺於焼跡』だったから、個人的にはコロナ禍を経て4年ぶりに芝居を楽しんだことになる。
常にあたたかいコーヒーやお茶が飲める温度管理機能付きのマグカップ「Emberマグ2」を、1年以上使ってみての感想や弱点について。コロナ禍をきっかけに在宅勤務が定着したいま、リモートワークにおけるクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献してくれる、頼もしいアイテムである。
稲垣吾郎が主演をつとめた今泉力哉監督作品『窓辺にて』は、とても不思議な映画だ。登場人物への強い感情移入や強烈なインパクトは全然もたらさないのだけど、なんかホッとしたり、救われたり、ちょっと寂しかったり、悲しかったり、でも穏やかになれたりする。おおむねポジティブなメッセージを受けているようなのだけど、背中を押された感じもしない。でも悪い気はしないし、前向きでいられるような気持ちにさせてくれる。
フェティッシュな『あの胸にもういちど』を見て思った素朴な疑問。映画でも政治的な正しさに照らし合わせた配役がなされるようになった現在、自動車やバイクといったものに、性的な意味を負わせるということは、果たして通用するものなのだろうかと。
かつて愛用した北欧生まれの携帯電話「エリクソンER205」「ノキア7600」からはじまる、デザインをめぐるケータイ小史。あらためてスマートフォン以前のケータイを振り返ってみると、デザインケータイが注目を浴びた2000年代は、もっともケータイ(の形態)が個性的だった時代だと分かるだろう。
コロナ禍により急速に進んだリモートワーク・在宅勤務で注目が集まったビジネスチェア。使いはじめて16年、自室の「ハーマンミラー・アーロンチェア」に座りながら、あらためて椅子という家具について考えてみると、前世紀の椅子の進歩の先に腰掛けている、ということを実感できる。