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august 27, 2005 day 1august 27, 2005 day 1

日本からマサイ・マラまでは30時間を超える長旅だった。2005年8月26日朝に成田を発ち、香港、ドバイでトランジット。27日深夜ケニアへ飛び、早朝ようやくナイロビに到着した。さらにクルマで国内線空港へ移動、エア・ケニアの激しい揺れに音を上げそうになりながら、ようやくマサイ・マラのキチュワ・テンボ・エアストリップ(といってもただの平原)に着陸した。
飛行機を降りてみれば大草原と小さな東屋だけ。迎えのランクルに乗って、今度は想像以上の悪路と格闘し、日本時間の27日昼頃、滞在する「ムパタ・サファリ・クラブ」に辿り着いた。
ビデオには、マサイ・マラ着陸直前の機上からの景色にはじまり、静かなムパタ・サファリ・クラブからの絶景、滞在中唯一の雨の模様が映されている。

→ ジャンボ、マサイ・マラ! (3:20)

 

august 28, 2005 day 2august 28, 2005 day 2

滞在中のメインを張るのが、屈強な4WDに乗ってのサファリ(ゲーム)ドライブだ。ムパタ・ロッジでのそれは午前(6時-8時過ぎ)と午後(15時-18時頃)の2部構成。これから早朝5時起きの過酷な日程が始まる。
ビデオ1では午前の模様。約40分走り、マサイ・マラ国立保護区「オロロロ・ゲート」を通過。夜の雨のおかげで潤いある空気を吸い、美しい朝焼けをバックにゾウやシマウマやライオンを目の当たりにした。
ビデオ2は、のどかなムパタ・ロッジの昼下がり。オロロロの丘からマラ川をのぞみ、小動物たちを撮った。
そしてビデオ3では、大草原でのヌーやガゼル、チーター、ライオン親子たちとの邂逅の模様。百獣の王らしからぬほのぼのとしたシーンには顔もほころんでしまう。

→ 1. 朝日をバックにブレックファースト (7:19)
→ 2. ムパタの昼下がり (2:12)
→ 3. マラ川を渡って/ライオン家族 (6:45)

 

august 29, 2005 day 3august 29, 2005 day 3

日中は川や湖(ヒッポ・プール)に浮いているカバだが、夜は陸上で活発に行動しているらしいから意外。早朝、巨体をユサユサと揺らしハイペースで走り去っていく様を目撃した。さらに雄ライオン2頭がシマウマを食しているシーンにも立ち会った。縞模様を残した赤い肉の塊をカリカリと音をたてて貪る生々しい一場面。野生ゆえの生の生態を、ビデオ1に収録した。
またこの日はマサイ村を訪問した。歓迎の歌にもてなされ、牛の糞でできた家に招かれ、火起こしを体験。彼らはいわゆる“観光マサイ”だから人懐っこく、“戦士”の面影など感じなかった。
午後のビデオ3では、イノシシ、キリン、ウォーターバックなどに遭遇。大人しいと思っていたゾウに吠えられたのには驚いた。人間への悪い思い出があるのだろうか。

→ 1. 駿足カバ/ライオンの朝食 (8:59)
→ 2. 歌とダンスで歓迎、マサイ村訪問 (7:21)
→ 3. 昼寝、水浴び、そして威嚇 (7:37)

 

august 30, 2005 day 4august 30, 2005 day 4

マサイ・マラでの生活にだいぶ慣れてきた4日目。いつも午前、午後に分けて行われたドライブを1本にし、タンザニア国境まで長距離の旅に出かけることに。赤道付近とはいえ標高1700mの高原であるため、朝は気温10度を下回る。まだ暗い早朝、防寒具を携えて出発。絶滅危惧種のクロサイや、屍体を食べるハイエナなどをビデオで見ることができるが、圧巻なのはヌーの大群だ。隣国タンザニアのセレンゲティ国立公園とマサイ・マラを大移動、川渡で知られるヌーの、何千何百頭にもなる塊には驚きを隠せない。一部は長い列をつくり、セレンゲティへ戻る準備をしていた。
草原のなかでランチを取った後、国境付近の川で降ろされる。気温30度の熱気にきつい生臭さを感じた時、昼食中のアフリカハゲコウが目に入った。ご馳走は、腐ったヌーの屍だった……。

→ ヌー360度/屍は鳥の胃袋に (6:57)

 

august 31, 2005 day 5august 31, 2005 day 5

あっという間のマサイ・マラ最終日。この日はドライブに出ず、ゆっくりとロッジから日の出を堪能した。鳥の鳴き声をBGMに昇る太陽。ビデオでは10倍速としたが、奥に見える波打つ雲のダイナミックな動き、大地を包み込むように広がる日光の寛容さが、少しでも伝わればと思う。
ニュースには決してならない、ここではごく普通の朝の風景。ひとが誕生する以前の太古の昔から続いてきたであろうこの現象を、当たり前と片付けてしまってはもったいない。
昼前にムパタを出発。いつもと同じ、凸凹のアフリカン・ロードに激しく揺られ、キチュワ・テンボ手前でゾウの親子に別れを告げ、機上のひととなった。

→ 日は沈み、日は昇る (8:14)