カテゴリー: journal bg

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稀代の詩人、谷川俊太郎

  自由でありながら、常に足が地についていて、血が通っている ユーモアとは、ある事象から一歩引いた場所から立ち現れるもの。 熱源に近すぎず、しかしその熱さを解するだけの共通感覚もある。 「あなたにはこう見えているかもしれないけど、実はこんなことじゃないですか」という、異...

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ある夏の北欧探訪〜ノルウェーの森、ではなく、水〜

  ノルウェーといえば? だいぶ旧聞に属する話なのだけど、ある年の夏、ノルウェーを旅してまわった。スカンジナビア半島の北欧3国のいちばん西側で北大西洋に面しており、国土の広さは日本とほぼ同じながら、人口は526万程度と日本の4割強の王国である。 北欧といえば、ムーミンは...

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「何かを理解したかのような気分」という病 ~ 蓮實重彦『齟齬の誘惑』を再読して ~

■ 東大生が理解できなかった、東大入学式での東大総長の式辞 この本を最初に読んだのは発売後間もない2000年頃だったか。「東大生が理解できなかった、東大入学式での東大総長の式辞」という当時の評判に“非東大生”が触発されたわけである。 当時20代半ばの自分がどれほどまで内容を理解し...

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「非共感的」な原発問題を超えて 〜 武田徹『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』を読んで 〜

■ なぜ、反原発デモに通ったのか 2012年6月からおよそ半年の間、毎週金曜日に首相官邸前やその周辺で行われている反原発デモに足繁く通った。 最初に訪れたのが6月15日。ちょうどこの運動の規模が拡大を続け、徐々にメディアでも取り上げられるようになった時期と重なる。翌週22日には主...

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17万6400円も何に使ったのかという問い、いやむしろ目覚め ~ さよなら、憧れのクレジットカード ~

■幼少期の憧れ 子供の頃に憧れた大人の持ち物が2つあった。 ひとつは「アタッシェケース」。記憶は曖昧だが「秘密のアタッシュケース」という名前のおもちゃが欲しくてしょうがなかった。モデルガンやスパイ道具のような玩具を詰め込んだケースに、こんな頼れる道具(というかおもちゃ)を持ってい...

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イメージに、頼る社会で、リツイート 〜 丸山眞男『日本の思想』を読んで 〜

■ツイッターは「イメージ」でつながり、「イメージ」で敵をつくる ツイッターで他人と議論できる人は、つくづく器用だと思う。 140字(ずつ)の発言で持論をまとめそれを伝え、また相手の主旨を的確に拾わなければならないのだから。しかも相手の素性は不確かなことも多く、だいたい独り善がりな...

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『福島の美術館で何が起こっていたのか』を読んで

■ 震災・原発事故を語る、福島に住む人たちの等身大の言葉 『福島の美術館で何が起こっていたのか ── 震災、原発事故、ベン・シャーンのこと ──』という本の存在は、2012年の秋頃にツイッターのTLで知った。 「編集グループ〈SURE〉」という京都をベースに活動するグループから出...

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家族とは厄介で面倒なもの

■なぜ結婚したいの? かつて同僚だった、40歳目前の未婚の女性と4年ぶりぐらいに話をした。 ややトゲのある紹介だが、事実だから仕方がない。 彼女は結婚したいと願っている。 結婚に至らない理由を問えば「いい出会いがない」。 結婚に進展する前の、恋に落ちるという機会もないのだという。...